1. 設立・助成の目的
特定非営利活動法人エティックはアポロ財団の支援を受けて、2024年5月よりNPOなど社会課題解決を目的とした組織(以下、「ソーシャルセクター」)のミドルマネジメント層に対する集合研修の無償提供を2024年に開始しました。私たちは子どもや若者、女性の機会格差の是正に取り組む組織の人材育成を通じて、日本社会全体の機会創出に貢献することを目指しています。
本日開始する「ソーシャルセクターマネジメント成長支援グラント」(以下、「本グラント」)では、事業の拡大・多角化に伴い、部門ごとのマネージャーを起点とした組織へと移行していく(または移行した)フェーズの組織を対象として、組織内外に持続可能な人材育成の仕組みやネットワークを構築するための投資資金を助成します。
日本において、ソーシャルセクターが抱える課題の構造的背景として、特に組織の拡大成長期において育成経験のある人材が少ないこと、そして育成に投資できるリソースが限られている状況があります。本グラントは、ソーシャルセクターの組織基盤の成長を目指す2つ目のイニシアティブとして立ち上がりました。
本グラントは、採択団体がソーシャルセクターの他団体の模範ケースとなることを目指しています。エティックとアポロ財団のパートナーシップを通じて支援され、アポロ・グローバル・マネジメント(以下、「アポロ」)で働くプロフェッショナルチームメンバーが協力します。
2. 助成の概要
応募資格
以下のすべての条件を満たすこと
1.子どもや若者、女性の機会格差の是正にかかわる社会問題に取り組んでいること
2. 初期の事業モデルを確立しており、部門ごとのマネージャーを起点とした組織へと移行していく段階にあること
3.「ソーシャルセクターマネージャー成長支援プログラム」第1期または第2期の参加団体助成対象活動
募集期間
助成期間
助成額
採択団体数
3. 助成対象となる資金使途
本グラントは、事業の拡大・多角化に伴い、部門ごとのマネージャーを起点とした組織へと移行していく(または移行した)フェーズにあるものの、組織内に育成経験のある人材が少ないことや、マネジメント人材育成に投資できるリソースが不足していることから、成長のきっかけを掴み切れていない団体に対する投資資金の助成を目的としています。
そのため、資金使途としては、例えば以下のような項目を想定していますが、これらに限らず、助成金を有効活用いただくための提案を歓迎いたします。費目の制限や、費目の割合の制限はありません。
- 経営幹部層およびミドルマネージャー層の育成方針を立案、レビューすることを目的とした外部コンサルタント、コーチ、ファシリテーターの登用にかかる費用
- マネジメント人材育成を目的とした社内合宿や研修の開催費用
- マネジメント人材育成を目的とした他団体への視察研修にかかる費用
- 1on1やチームの目標設定など、マネジメント人材のスキルを高める外部研修等への参加費
- 財務やコンプライアンスなど、マネージャーとして必要な知識を習得する外部研修等への参加費
- ミドルマネージャー研修(現場OJT)の設計や人事評価制度導入など、組織開発の企画及び実行にかかる外部委託費用
4. 申請方法
(1)申請書類
(2)予算計画書
(3)プレゼンテーション動画
事業責任者または実施担当者によるプレゼンテーション(最大5分以内)
*Zoom等での撮影を想定
動画には以下の項目を含めて下さい。
- 団体の事業内容
- 本事業を通じて解決したい団体の人材育成課題
- 課題解決に向けて助成期間中に取り組む活動や目標
(4)前事業年度の事業・財務報告書
- 貸借対照表
- 損益計算書(活動計算書、正味財産増減計算書、収支計算書等)
提出期限
提出先
managers [at] etic.or.jp
提出方法
提出書類のファイル名は「書類名団体名」としてください
(例)申請書類_エティック
いただいた情報は、エティックのプライバシーポリシーに基づいて管理いたします。
5.審査プロセス
申請から審査、審査結果通知までのスケジュール
本グラントは下記のプロセスを経て、アポロの審議・承認をもって決定します。
申請
2024年10月16日(水)〜11月7日(木)正午
- 申請団体は、該当の提出書類を事務局にメールでご提出ください。
一次審査
書類・動画審査
2024年11月11日(月)〜11月22日(金)
- 書類および動画の内容を中心に審査を実施します。
- 通過団体へのみ最終審査のご案内をいたします。
最終審査
プレゼン審査
2024年11月25日(月)14:00〜16:00の枠内で時間調整
- 申請団体より申請事業についてご説明をいただいたのち、審査員より申請内容についてお伺いします。
- オンラインにて、1団体あたり20分程度を予定しています(プレゼン5分・質疑15分程度)
結果通知
- 12月初旬に、採択結果をメールで通知します。
- 採択結果はプロジェクトWebページ上で公開します。
審査のポイント
提出書類を材料として、下記の観点で総合的に審査を行います。
- 団体の活動内容および実績
- 団体の人材育成課題への適切な理解・見立て
- 課題を解決できる戦略・シナリオの妥当性と実現可能性
- 実施責任者および担当者のコミットメント
6.助成団体における義務
助成団体は下記にご対応ください。詳細は採択決定後にお知らせします。
- 助成金の適正な使用
- 団体の適切なガバナンスおよびコンプライアンス体制の維持
- 活動進捗や完了の報告(中間、期末の2回)
- アポロおよびエティックの現場訪問や打ち合わせへのご協力
7.アポロ、アポロ財団およびエティックについて
アポロ・グローバル・マネジメントおよびアポロ財団
アポロ財団は、アポロがその活動地域における機会の拡大を目指し、経済的繁栄を推進する非営利団体に対して1億ドルの投資を行うというコミットメントに基づき、2022年に設立されました。アポロ財団は、キャリア教育、人材開発、経済的エンパワーメントの3本柱を掲げ、従業員主導のアプローチを採用しており、アポロの従業員が推奨する組織と提携し、すべての人々に機会を広げることを目指しています。
アポロは、高成長を続けるグローバルなオルタナティブ資産運用会社です。イールド、ハイブリッド、エクイティの3つの投資戦略に焦点を当て、投資適格からプライベート・エクイティまでリスク・リターンスペクトラムのあらゆる分野で超過収益を創出することを目指しています。アポロは30年以上にわたり、統一されたプラットフォームを活用した専門知識によって顧客のニーズに応え、且つ投資先企業の成長を支援する革新的な資本ソリューションを提供してきました。また、リタイヤメント・サービス事業であるアテネは、退職貯蓄サービスのソリューション・プロバイダーとして、顧客の経済的な安定の実現を支援しています。アポロの投資アプローチは、顧客、投資先企業、従業員、コミュニティとのアライメントを有しています。2024年6月30日現在、アポロの運用資産額は約6,960億ドル相当となっています。特定非営利活動法人エティック
1993年設立、2000年にNPO法人化し、人口減少、経済縮小、超高齢化社会における都市と地方の関係や、日本や世界の未来を考え、実践し、支え合い、学びを共有し、また次の未来を描く、未来をつくる人たちのコミュニティづくりの活動を推進する認定NPO法人です。日本初の長期実践型インターンシップの事業化や若手社会起業家への創業支援を通じこれまで約12,500名の若者たちが変革・創造の現場に実践者として参加、1,900名を超える起業家を輩出。またその仕組みを全国80地域の連携組織へ広げています。